インクルーシブ教育
こんにちは、まろんです。
今回は、インクルーシブ教育とはどのようなものなのか、そして、そのような教育を行っている現場を選定する際のポイントをお伝えしていきます。
インクルーシブ教育とは
インクルーシブ教育とは、障害者と健常者が一緒になって物事に取り組むことです。
インクルーシブ教育システムとは、人間の多様性の尊重等の強化、障害者が精神的及び身体的な能力等を可能な最大限度まで発達させ、自由な社会に効果的に参加することを可能とするとの目的の下、障害のある者と障害のない者が共に学ぶ仕組み
(障害者の権利に関する条約第24条)より
現在、障害者教育の現場では広く普及している概念であり、多様な社会を築いていくうえでも重要な考え方の一つとなっています。
インクルーシブ教育が目指すところとは
インクルーシブ教育が目指すところは、境遇の違う他者との「共生」です。
他者との違いは、見た目などのわかりやすいものから、意識や考え方などの目に見えない部分まで多岐にわたります。
お互いの違いを個性として認め合いながら同じように社会で生きていくことができるような仕組みこそ、インクルーシブ教育が目指すところです。
インクルーシブ教育を考えるうえでのチェックポイント
インクルーシブ教育は、考え方もさることながら違いのある他者を尊重し共に生きていくという理想を掲げたシステムであるため、教育の意義とも親和性が高く、一見すると聞こえは良いのですが、そのことは反対に「インクルーシブ」という言葉の美しいイメージだけが独り歩きをすることにもなりかねません。
実際に、共生やインクルーシブを謳っていても、きちんとした実態や実績が伴っていない場合もあります。
そのため、自身やお子さんが通うような教育施設においてインクルーシブ教育がきちんとなされているかを把握する必要があります。
以下、そのためのチェックポイントをいくつかご紹介します。
✅個別の計画案があるか
受験や就職など卒業後の進路まで考えられているか。
合理的配慮を求めていくことの方法など。
✅合理的配慮の実績はあるか
インクルーシブ教育を達成するために、障害者の苦手などに配慮した現場づくりは必須です。どのようにインクルーシブ教育を実践しているのかを具体的な実績をもとに評価します。
✅インクルーシブ教育について知識やノウハウを持っている支援者担当者がいるのか
障害などに関する知識やノウハウを持っている人が誰もいないと、なかなか支援にポジティブだとは言い難いです。
✅強制や放置をしていないか
多様性や自由を全面に押し出すばかりで、無理に型にはめようとしたり、逆に放置するということになる場合もある。これも子どもたちの将来を考えていないことにもつながります。
「障害のある子でも特別扱いはしない」「誰もが自由に学べる」といった文言は要注意です。
「実存は本質に先立つ」で、ただ単に流行りに乗ってるだけで、実質インクルーシブ教育のエッセンスがわかっていないような綺麗事が多い場合も事実です。
「共生」や「インクルーシブ」を掲げているところに入学や転学を希望している場合には、一度しっかりと実態を把握したうえで検討されることをおすすめします。
最後まで読んでくださりありがとうございました。
ほかの記事も読んでみたいという方は、ぜひフォローをお願いします。