はったつれじでんす

中の人はグレーアスペ×ADHD混合型です。"れじでんす(レジデンス)"とは住宅という意味で、ブログタイトルの【はったつれじでんす】は、このブログが、発達障害当事者やその周囲の方の拠り所となることを願ってつけたものです。発達障害は脳機能の凸凹と言われていますが、時としてそれが恵まれた才能として開花します。そんな、発達障害という優れた武器を使って現代社会を力強く生き抜くための情報を日々発信しています。時には発達特有の想像性や独創性を活かしたユニークで面白い記事も書いていきます。

MENU

パーソナリティについて

パーソナリティとは


f:id:goemon_7:20210825185718j:image

パーソナリティ(Personality)。

 

それは"生まれながらにして周囲の影響を受けて形作られていくもの"であり、"他の誰でもない自分"として認識できるものです。

 

日本語のニュアンスとしては「人柄」が一番近いかもしれない。

 

※パーソナリティの概念と似たものとしては「性格」を意味する「キャラクター(character)」という言葉がありますが、両者の区別は曖昧なので、一緒だと考えても問題ないです。

 

心理学におけるパーソナリティの概念

・Personality(パーソナリティ)とは、人の、広い意味での行動に時間的・空間的な一貫性を与えているもの、と定義される。

 

心理学辞典(有斐閣)より一部抜粋


余談ですが、僕はブログを書くことが好きです(このnote然り)。ブログを始めた当初はがむしゃらに記事を書いてアップしていたのですが、サイトへのアクセス数が伸び悩んでいました。

 

なかなかモチベーションが保てなくなっていたそんな時、SNS繋がりでブログの書き方を教えてくれるセミナーに参加することになりました。

 

そこでは読者に読んでもらえるような記事を書くためのポイントをいくつか教わりました。

 

その中で、自分の書いた記事を読んでもらいたい人を想定することが大切だという話がありました。

 

自分で考えたターゲット(想定読者)に対して、その人に役立つ情報を届けるつもりで記事を書いていくのです。

 

このターゲットは「ペルソナ」と呼ばれています。

 

きちんと読まれるブログを書く際には、このペルソナを仮定して、その人(多くは、友人など、周りに実在するたった一人の具体的な人物)に向けていくつも記事を書いていくと理想的なブログ運営ができるようになります。

 

ところで、このペルソナという言葉の響き、なんとな〜くパーソナリティと似ている感じがしませんか?

 

パーソナリティ(Personality)は、「仮面」を意味するPersona(ペルソナ)に語源を持ち、常に変化する外界への適応のさまを表層的に捉えたものであるという意味合いがある。

 

心理学辞典(有斐閣)より一部抜粋


パーソナリティとはまさしくこのペルソナのことです。つまり、パーソナリティについて知るにはその語源であるペルソナの意味について知ることが、最も勉強になるのかなと思います。

 

難しい場合には、とりあえずパーソナリティとは自分らしさ、つまり個性のことで、それは自分自身が日々の生活を送る中で自然と形作られていくものだとの理解でOKです。

 

ちなみに昨今の心理学は、個人のパーソナリティは、その人の生まれ持った遺伝的要素とこれまで過ごしてきた環境要因とが相互に影響し合ってできるものであるとの結論に至っています。

 

パーソナリティと犯罪の関連性について


パーソナリティと犯罪ってのは確実に結びつきそうですけど、これをデータで示すとなると案外簡単なことではないみたいです。

 

両方にまつわる歴史は、犯罪に結びつく性格特性をどれだけ正確に抽出できるのかというところに視点が置かれていました。

 

ある個人が備えている性格特性が、その人が実際に犯罪行為を犯してしまう可能性に寄与しているということは昔から言われていました。

 

でもいざ研究してみると、これだと言えるような性格特性を見つけることが難しかったそうです。

 

そこで、もともと性格の範囲が曖昧だったものを、細分化していくつかの具体的な性格特性に分けて考えるようになりました。

 

そうしたら比較的安定して犯罪に関係している性格特徴を判別しやすくなったという経緯があります。

 

性格と犯罪の関連性についての実証的研究


MMPIやビッグファイブといった性格検査やロールシャッハなど投影法を用いた精神分析的手法によって犯罪の原因を解き明かす実証的な研究(結果を数値やデータなどの客観的な指標で示すような研究)が行われるようになりました。

 

人間の性格と犯罪の関係について初めて実証的に研究を行ったのは、グリュック夫妻です。

 

性格特性の良し悪しを決めつけたように記述した彼らの研究に対してはそれなりの批判もあったそうですが、シンプルな話、テキストに載るくらいなので彼らの功績は大きかったのだと思います。

 

もちろん今では、犯罪に関係している特定の性格を断定するのではなく、性格の"個人差(遺伝や環境の相互作用)"に着目して考えた方がごく自然だとわかります。