【考察】発達障害や精神疾患の人が社会に馴染んでいくためにはどうすれば良いのか。
マスコミでも取り上げられたりと、世の中では段々と発達障害について認知されつつあります。
それでも実際まだまだだな〜と感じています。
というのも、発達障害の理解は頭だけでわかっててもダメだからです。発達当事者は自身が今どういう状態にあるのかを把握し、どうやって周りとうまくやっていくのか、自身のいいところはそのままにいかに周囲と円滑にコミュニケートしていくかを考え実行していくべきです。
周囲にいる一般定型発達者の場合には、発達障害とはどんなものか、そういう人たちとはどのように接していけばよいのか、いかに彼らの才能を引き出したり活かしたりするのかを理解する必要があります。
特に仕事だと企業の利益がかかってますから、同じことで何度もミスしたり、企業の損失になることを頻繁に繰り返したりすると大変。
日本は労働者側に優しい法律の仕組みがありますから、一度採用してしまうと会社としても簡単に首を切れないのが現状です。
かたや障害者が相手だと企業としても慎重にならざるを得ないです。
ちなみに障害タイプ別の賃金比較で、身体障害者と知的障害者と精神障害者ではどちらの賃金が高いのかというと、もちろん?身体障害者です。
身体障害者は体が不自由だということを除けばそれ以外は健常者と同じです。
だから、賃金も健常者、定型発達の人と大差ないような額があります。(数万円下がるかなくらいなものです)
精神障害者と知的障害者は若干精神障害者のほうが賃金高いという統計がありますが、身体障害者との賃金格差が約10万円もあります。
具体的には、約10万前後が精神障害者の賃金相場です。
発達障害や知的障害を含め、精神疾患がある場合、どうしても社会から求められることができにくいのが正直なところ。
仕事においては、業務以前にメンタルが不安定だと生産性も低くなります。
どんな人に仕事を任せたいと思うかの質問のトップには必ず「精神的に安定している人」「60%の成果を維持できる人」というような結果がでています。
当然仕事は、納期や生産量、効率化などといったさまざまな製薬の元に一定の成果を出し続ける必要があります。しかも毎日。
発達障害や知的障害含め精神疾患を抱えていると、やはり企業側としても採用には慎重にならざるを得ないし、もし採用して大事故につながることがあれば会社の損失どころかその後相手方への賠償責任も問われかねないこともあるかもしれないです。
精神疾患を抱えていると効率的な生産ができにくいし、一緒に仕事をする上ではリスクが伴います。
その点は精神疾患の特性上致し方ないと言わざるを得ず、①精神疾患と、②現代社会や資本主義経済を基盤とした原稿の仕事やその関連するあらゆる業務内容や社会人として求められること。これら二つは水と油、相性がかなり悪いです。
現在では法定雇用率を設けて積極的に社会で障害者が活躍できるような仕組みに日本もなりつつありますが、雇用率の目安(目標値)はたった数%だし、主に身体障害者や精神疾患でも軽度などの健常者よりの人に限られます。
これも当たり前のことなのでしょうがないかも知れませんが。
精神障害者を扱う場合には利益云々というよりもリスクが怖いのです。
身体障害者に対するバリアフリーやユニバーサルデザインがあるように、精神疾患患者にもフレンドリーな社会になってほしいです。というか、精神疾患を排除しようとする良くない意味での社会の自浄作用がはたらくよりも、いかに精神疾患を社会の栄養素として雇用その他活用促進に取り込んでいくか、インクルーシブ教育が話題ですけど、大人の社会でも本当の意味での共生社会が実現すると良いなと思います。
精神疾患の人と無理に仲良くなる必要はないですが、僕たち発達障害者始め精神疾患患者にも等しく人権はあるので、つまり人間らしく生きていく権利があります。
そこらへん難しいですが社会の中で考えていくと良いのかなと思います。
その際、双方の歩み寄りでインクルーシブな共生社会ができますように🙏✨