ドメスティック・バイオレンス(DV)とストーキング行為について
ドメスティック・バイオレンス(DV)に該当する行為
ドメスティック・バイオレンスには、殴る蹴るなどの身体的暴力のほかに、性行為の強要(レイプ)、避妊の拒否、中絶の強要・拒否、などの性的虐待、暴言や恫喝、脅迫、無視、行動の監視、服装・髪型などの強要、異常な嫉妬などの心理的・社会的虐待、生活費をわたさない、給料をすべて搾取するなどの経済的虐待なもがあります。
DVが起こる原因(代表的なもの3つ)
DVが起こる原因は複雑です。ケースごとに様々な要素が絡み合ってるので一概にはこれだと断定できるものでもないですけど、学術的には大きく3つ挙げられています。
・ジェンダーステレオタイプ・・・ジェンダーとは、社会的な意味での男性女性という性役割のことで、ステレオタイプとは、「〇〇とは△△である」とか「〜はこうあるべきだ」というような固定化された考え方のことです。
例えば「男性は外で働いて、女性は家に居るべきである」というような考え方がそうです。ジェンダーステレオタイプ的な見方が全てDVに繋がるわけではないですが
この考え方が行き過ぎると「男性が女性よりも優れている」というような優生思想に無意識レベルで陥りやすくなります。DVが起きる場合にはこの無意識レベルの段階にまで考え方が落とし込まれているせいもあります。
他にも、自分の劣等感を埋め合わせる材料としてステレオタイプ的な考え方が使われている場合もあります。
・個人の性格特性・・・対等な人間関係を築くことが苦手(困難)で支配・従属関係でばかり物事を捉えてしまいがちな人が衝動的にDVを起こしてしまう傾向にあります。
DV加害者の中にはパーソナリティ障害(人格障害)の疑いがある人も多くいます。
他にも、ジェンダーステレオタイプの考え方とも共通しますが、劣等感を抱えやすい性格の人や繊細な感覚を持ってる人が自分自身を型にはめた振る舞いをしようとしてDVに発展することも少なくないです。
・社会構造の問題・・・これは主に収入や待遇といった社会的な格差が原因となっているという考え方です。
これはジェンダーステレオタイプの見方とも深い関係にあります。男性が活躍しやすい社会なので、必然的に収入面も含めた男女の待遇格差が生じますが、収入が少ない女性が結婚すると男性側に生活面で依存してしまいがちになるので、DVが起こってもなかなか離婚できずに関係が長期化してしまいやすくなります。
ただし、収入面の格差がDVを"助長する要因にはなる"ので改善の余地はあるにしても、社会運搬の効率の面から考えて、収入面以外で男性が優先されやすい社会構造というのは決して悪いことではないと僕個人的には思います。
ドメスティック・バイオレンスへの対処法
日本においては2001年に「配偶者からの暴力の防止及び被害者の保護に関する法律」が施行されていて、身体的な暴力に関してのみですが、生命や身体に危害を与えるような危険性の高いDV行為に対して加害者への接近禁止・退去命令が出せるようになっています。
アメリカでは、もともとDVが発生しやすい文化・社会的な背景もあり日本よりも早くDVに対する対処法を検討してきた経緯があります。
ある研究では、DVには警察の介入が効果的であるということが示されました。暴力性・危険性の高いDVには逮捕や刑罰を加えると再犯率が下がるという結果が得られたことから、DVに対しては積極的に警察が介入するようになりました。
僕個人的には、DVは一つ一つの家庭内で起こるものであって、社会的な側面よりはむしろ個人の心理的な側面が大きく影響していると思っていて、ベタですが、最終的には相手のことを思いやる心があるのかどうかに尽きると思います。
親密な関係性でも閉鎖的になると自分の抱えている汚い本音というものが表に出てきてしまいやすくなりますが、親しき仲にも礼儀ありで、相手に対して心配りができるようになるとDVも起こらなくなるのではないかな。
ストーキング行為について
ストーキングは悪質なつきまとい行為のことです。ストーキング行為はハラスメントレベル(嫌がらせ程度)であればどこでも起こり得るけど、最悪の場合殺人事件にまで発展することがあるのでかなり注意が必要です。
ストーキングは一般的には男性から女性へのものがほとんどで、統計的には見知った仲の男女関係のもつれから起こる場合が多い傾向にあります。
今ではつきまといと判断されただけで接近禁止命令が出されたり訴えられることもよくあることです。
ここだけの話ですが、僕自身も若気の至りでストーキング行為したことありますが、まあ当時も気分が良いものではなく、今振り返ってみても黒歴史です(笑)
訴えられなくてよかった(笑)
(一体、僕は歴史に何個の黒ズミを作っているのでしょう。今度検証してみたいです)
現状のストーカーへの対処法
以前からストーキング行為についてはハラスメント(単なる嫌がらせ)程度にしか捉えられておらず、警察もストーカーに対して特に厳しく対応するということはしていなかったのだそうです。
ですがストーキングから殺人など凶悪犯罪にまで至るケースが増えてきたことから厳罰化されるようになっています。
日本においては、桶川女子大生殺害事件という事件がきっかけで「ストーカー規制法(正式名:ストーカー行為等の規則等に関する法律)」という法律が作られました。
🔶ストーカー行為等の規制等に関する法律(平成12年法律第81号)
【警告】
第四条 警視総監若しくは道府県警察本部長又は警察署長(以下「警察本部長等」という。)は、つきまとい等をされたとして当該つきまとい等に係る警告を求める者の申出を受けた場合において、当該申出に係る前条の規定に違反する行為があり、かつ、当該行為をした者が更に反復して当該行為をするおそれがあると認めるときは、当該行為をした者に対し、国家公安委員会規則で定めるところにより、更に反復して当該行為を、してはならない旨を警告することができる。
(以下略)
【禁止命令等】
第五条 公安委員会は、警告を受けた者が当該警告に従わずに当該警告に係る第三条の規定に違反する行為をした場合において、当該行為をした者が更に反復して当該行為をするおそれがあると認めるときは、当該行為をした者に対し、国家公安委員会規則で定めるところにより、次に掲げる事項を命ずることができる。
一 更に反復して当該行為をしてはならないこと。
ニ 更に反復して当該行為が行われることを防止するために必要な事項。
(以下略)
被害者側も悪いのでしょうか?
よく、つきまとわれる側も悪いんじゃないの?と言われることがあるけど、僕は被害者側が悪いということはほとんど無いと感じています。
当たり前ですけどね。そのために法律も作られてるし警察もいますから。
ストーキング行為に限った話でも無いですけど、被害者は文字通り被害を受けています。
加害者側が正当防衛で行ったことならまだしも、ほとんどの場合、事件になるほどの出来事というのは加害者が一方的な自分の気持ちだけを優先させた結果起こるものです。
本来であれば事件が起こった時点で加害者側が100%悪いとなるのが当然だと思います。
が!その上で少し検討しておきたいこともあります。
犯罪それ自体は既成事実なので当然のこと社会のルールに従って処罰を受ける必要はありますが
加害者も人間なので、どうしても事件を起こさざるを得なかったという事情があるケースもちらほら見受けられます。
情状酌量とか執行猶予とか。
ストーキング行為はほとんどの場合、面識がない通り魔的な犯行以外、顔見知り以上の間柄で起こりますので、加害者と被害者との間には何らかの事情が絡んでいるということはすぐに理解できると思います。
これが厄介なところで、相手との関係性が深くなるほど簡単には割り切れないような込み入った事情も出てきやすいのですね。
特に男女関係だと「気持ち・感情」が絡むのは必然ですが、なんせ心自体が目に見えないので対処の仕方が難しいのですが、その割には法律で規制して罰則も厳しくするというごく当たり前の対応になっちゃいます。
これじゃあ何もかも後手後手に回らざるを得ません。
僕は、人の感情は"ナマモノ(raw)"だと思っています。
ドメスティック・バイオレンスのところでも話しましたが、被害を少な目にするには、とにかく人の気持ちや感情をなんとかしないといけません。
アンガーマネジメントとか心理カウンセリングとかストレスコーピングとか。心理的なトリートメントも必須。
ということで、より具体的な解決方法については別の記事で書きますのでお楽しみに。
動的瞑想効果が期待できる大人のメンタルを育む最適な遊び4選
子どもは遊びの天才です。
子どもが遊んでいるのを見るとこちらまで癒されます。
遊びは大人の精神衛生にも良い影響を与えるだけでなく、瞑想効果も期待されています。
日頃からストレスを抱えてる人にこそ見てほしい記事です。
大人だってはしゃいだら楽しいじゃん
子どもが元気いっぱい遊んでいる姿を見ると、大人としては何とも羨ましい気持ちになります。私も昔はあんな無邪気にはしゃいでたのかななんて、時の流れに悲しくなりますね。
時の流れは待ってくれないですが、大人にとっても日常生活に「遊び」を取り入れることは、心身共に大きなメリットをもたらします。
がこおわ!
— 天野 みーたん@フォローありがとう♡ (@amano_mi_tan) 2021年9月17日
土砂降り ずぶ濡れ でも無邪気に遊ぶ大人たち 濡れても楽しいと #クソデカアップデート したのかな
pic.twitter.com/aMwAPNP534
大人だってはしゃいだら楽しいし翌日の筋肉痛が何だか気持ちいいです。大人だからこそ目一杯に遊んだら体の憑き物が取れたようにすっきりする感覚を味わえます。
なぜならいつもストレスで心も体もバキバキだからです。
雄大な自然の中を駆け巡ったり海で泳いでももちろん楽しいですが、現代人だし出来れば都会にいながら遊べるようなものがいい!
特に今はコロナ禍ということもあるから、自宅にいながら一人や少ない人数で遊べるようなものはないか考えました。
おすすめの遊び4つ
古来より人間は物事に取り組むときには遊びの要素を見出してきました。つまり視点の違いによって何でも遊びになります。
そしてどうやら遊びとは人間にとって心身ともにポジティブな効果をもたらしてくれるものでもあるようです。
そんな中で以下では、人間の知性が生み出したクリエイティブな遊びをご紹介します。
ダンス
ダンスは音楽に乗せて体を自由に動かす遊びです。キレのあるリズミカルな動きができたらスッキリするし、見ているほうもついつい一緒に踊り出したくなります。
ダンスの効果はこんなものがあります
- 身体感覚や運動
- 心肺機能の向上
- ストレス解消 など
最悪、音楽無くても体動かすだけならどこでもできるからね。ストレスを発散したいならBGMは必須ですね。
ちなみに、ダンスって言っても世界各国様々な踊り方があるけど、一番健康にいいダンスって何だろう?気になる。
最近はゲーム機とかでも家でダンスするようになってるしいいんじゃないかな。
面白そうなダンスゲーム見つけた😊
Nintendo Switch(任天堂)持ってる人におすすめ。
リンク
【公式ページ】はこちら>>>JUST DANCE 2022 - ジャストダンス2022 | Ubisoft
毎年新作が出てるダンスゲームらしい。Wii fitが最新だと思ってたくらいだから早く脳内アップデートしないと💦
本体持ってないから買いたいって方は以下から購入できます🌴
【本体 Joy-con グレー版】
リンク
【本体 Joy-con(L) ネオンブルー/(R) ネオンレッド版】
リンク
リストバンドは必要であれば購入してみてください。
リンク
カラオケ
カラオケは楽しいだけじゃなくて有り難い効果がたくさんあります。
カラオケの効果はこんなものがあります。
楽しみながらカロリー減るのはとても有り難い人多そう。個人的にはインナーマッスル鍛えられるのもポイント高いです。
今の時代は、カラオケも家でできたりします。戸建じゃない人とかは、近所迷惑にならないように一人版カラオケルームみたいな空間を自宅で作り出せるグッズがあります。防音で大声出しても大丈夫なやつ。グッズ探したらまたブログで紹介します。
テレビゲーム
テレビゲームは目に悪いからダメ!ではない時代です、もう。
なので個人的には、テレビゲームを一番推します(笑
テレビゲームの効果はこんなものがあります。
- 論理的思考力
- メタ認知能力の向上
- 問題解決能力
- クリエイティビティ(創造力)
- 身体の微細運動
- ストレス解消
- 知的好奇心を刺激する
ゲームといえばゲームボーイとかロクヨンの世代なので画面を見るという意味で分かりやすくテレビゲームと書きましたが、ゲームの本質に注目してほしいです。電子回路やハードウェアとソフトウェア、そうして電源入れたら動作するってとても不思議な気がしませんか?セーブしたら続きからできるし、電気は保存が効かないのにデータは保存効くの?電気を通せば動くって突き詰めるとどうなってるんだろうって思います。とはいえゲームには人間の至高の知性が感じられます。
モノづくり
最近はDIYも流行ってるから選んでみました。単純にモノ作り得意な人はかっこいいですよね。他にも、モノづくりといえども幅はとても広くて、僕は将来、伝統工芸とかもやってみたいなと思ってます。
モノづくりの効果はこんなものがあります。
- 論理的思考力
- 現状把握能力(感覚統合・知覚統合)
- 身体の微細運動
- 創造力アップ など
モノづくりは手を使ってやるものが多いから、脳もすごく刺激されて活性化します。お子さんなどいらっしゃる方も、夏休みの自由研究や工作だけではなくてそれ以外でも日頃から自分でモノを作るという経験をさせておくと脳の発育にはいいのかもしれません。
遊びは、「動的」瞑想効果も期待できる
瞑想は二種類あります。一つは「静的瞑想」、もう一つが「動的瞑想」です。これら二つの違いは、文字通り”身体的な動き”を伴うか否かです。
マインドフルネスや禅の修行、それから呼吸法などは静的瞑想といわれていますが、遊びは、動的瞑想の要素を含んでおり、いわゆる「ゾーンに入る」「ランナーズハイになる」といったことも動的瞑想の効果を表しています。
集中力の維持や強化、心身のストレス解消や疲労軽減など、一般的に静的瞑想によって得られる効果が動的瞑想でも漏れなくついてきます。加えて動的瞑想では動きを伴うため、整体機能や身体感覚の向上も期待できます。
今回ご紹介した遊びをぜひ日常に取り入れてみてください。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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親の神経質は子どもにとって悪影響です。
神経症者は自分が神経症とはなかなか気付かない。
もし子供が出来てから自分が神経症だと気付いたらどうすればいいのか?自分には愛する能力がないと認める。子供に立派なふりをしない。「ごめんね。一緒に成長しようね」
これが出来れば子供は救われる。ただ神経症的自尊心がそれをさせない。
(@sinrizm05)のツイートより
「テレビの中の自分」とか「人類はみな、目に見えない連中に操られている」といったことを小さいときに聞いたことがあったり、自分で想像したりしたことが誰しもあるのではないでしょうか?
神経症当事者の親は、自身が神経質であることを自覚できません。自分のどんな思考や振る舞いがそのようなものであるのかわからないので改善のしようもありません。
虹の足
吉野 弘
雨があがって
雲間から
乾麺みたいに真直な
陽射しがたくさん地上に刺さり
行手に榛名山が見えたころ
山路を登るバスの中で見たのだ、虹の足を。
眼下にひろがる田圃の上に
虹がそっと足を下ろしたのを!
野面にすらりと足を置いて
虹のアーチが軽やかに
すっくと空に立ったのを!
その虹の足の底に
小さな村といくつかの家が
すっぽり抱かれて染められていたのだ。
それなのに
家から飛び出して虹の足にさわろうとする人影は見えない。
―――おーい、君の家が虹の中にあるぞオ
乗客たちは頬を火照らせ
野面に立った虹の足に見とれた。
多分、あれはバスの中の僕らには見えて
村の人々には見えないのだ。
そんなこともあるのだろう
他人には見えて
自分には見えない幸福の中で
格別驚きもせず
幸福に生きていることが――。
この詩は、中学校の国語の教科書にも載っています。
詩の内容自体はポジティブなものになっていますが、
”多分、あれはバスの中の僕らには見えて
村の人々には見えないのだ。”
”他人には見えて
自分には見えない”
上記の引用部分が、神経症者の特徴を本質的に表しています。
実際に神経症の方は、神経症とは何か?どのような特徴なのか?それが自分にも当てはまるのか?ということを知らない人も少なくありません。
そして、仮に自身にそのような傾向があることを知ったとしても、そのことを認めて、改善にまで至れる人は正直多くはないです。
なぜなら神経症の治療は、強くない自分もありのままに受け入れなければならないからです。
そんなときに子どもを授かったならばどうでしょうか。
子どもは小さいときから親のことをよく見ているし、それこそ親の気持ちが痛いほどわかるでしょう。
赤子時代はさておき、子どもが少し大きくなってくると、子どもは自らが親の機嫌を敏感に感じ取り、いつでも親に合わせた反応をするようになります。
これは、自分の不快感情を避けたり自身に危害が加わることを予防したりするということでもありますが、子どもにも理性があり、他者へ配慮する気持ちが芽生えるのだと考えると、親の顔色を伺い状況に応じた反応を示すことは、子どもなりに親を困らせ悲しませるようなことをしたくないからだとも考えられます。(小さいときの僕がそうでした)
子どもなりに他者の気持ちを感じ取ることができるのは素晴らしいことですが、それが子どもの中で常識になってしまうと、本人が大きくなったときに人間関係で苦労しやすくなります。
いつも人の目を気にしてビクビクしている。はっきりと自己主張できない。建設的な議論ができない。または、いつも喧嘩腰になってしまう。人の言いなりになってしまう。
これは、子どもが幼いときに神経症傾向のある親の顔色を伺ってばかりいたために、大きくなってから無意識に刷り込まれた対人劣等感として現れるためです。
自己主張ができないと必然的に自分の気持ちを意識して自覚するためのアウトプットの機会も減りますし、もともと繊細な人が日常的に感情を抑圧していると、あるときから自分の気持ちを自覚しづらくなってしまうことがあります。
アダルトチルドレンの一番の特徴(課題)に「主体性の獲得」というものがあります。
青年期で言うところの「自我同一性・アイデンティティ獲得」も同じような概念です。
人の目を恐れて自己主張してこなかった結果、表面上の自分自身の気持ちが平坦になります(感情の平板化)。
自閉傾向や知的な偏りのような先天的な特性を持っている方を除いては、感情表現が苦手な人は、日常的に自分の感情を自分で抑える癖がついてしまっている場合が多いです。
感情の起伏が平坦だと、実際にどんなことが起こるのかというと、学校では友だちができない、イジメられるし仕返しもできない、恋愛では奥手や受け身になるなどです。一つ一つが案外馬鹿にできません。
感情がイキイキしていなければ友だちにも恵まれにくく、良い恋愛や結婚もできなくなりますし、そうなると最終的には、生物の中の一個体として子孫を残すことが難しくなるばかりではなく、それ以前に人として理想的な社会生活を送ることもままならなくなるでしょう。
今回は、親の神経症が子どもに悪影響を与えるという話でした。
最後まで見てくださりありがとうございました。
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著者の自己紹介
まろんです。
最初にこのブログを開設してから一年以上経ってますが、今日ここから再スタートしたいと思います。
このブログでは、主に発達障害や愛着障害、その他精神疾患やアダルトチルドレンといった精神医学を中心とした話をしていきます。
僕は医者ではないのですが、医学に関する知識を信頼性のある形でブログにしたためていくためには
僕は、物心ついたときから外の世界に対してビクビクした感覚があり、現在に至るまで、人と仲良くすることがとても苦手です。
集団の輪の中に入ることができない、人と話すことに苦手意識を感じる、何をやるにも他者と比べてしまい劣等感や自己否定に苦しむ。
そんな毎日を今でも送っています。症状自体は中程度くらいですが、実生活においてはかなり苦労しています。その点についてもブログの中でお話ししていければいいかなと思います。
さて早速ですが、ぼくの自己紹介です。
●ハンドルネーム:まろん
●経歴:高校を18歳で卒業したのち二浪を経て、地元の4年生国公立大学に入学。入学後はきちんと4年で卒業したあと職業訓練や海外一人旅をしたりいくつかの仕事を経験してきました。その過程でいろんなできごとに遭遇しながら現在に至ります。
●性別:男性(恋愛対象は女性)
●年齢:30歳(2021年時点)
●ハマってること:ネットサーフィン、ブログ、イラスト(初心者)、料理(初心者)、SNS、囲碁、読書、スポーツ、占い(主に西洋占星術とタロット)、哲学、心理学
●特技:けん玉、お手玉、バドミントン、手の親指の関節をカクカクさせること
●苦手なこと:雑談、自己開示
●座右の銘:果報は寝て待て
●自分を動物に例えると:オオカミ🐺(自閉症スペクトラムの気質があるから)
●好きなアニメ:ワンピース、ナルト、トリコなど
<メンタル面について>
●これまでの診断:
双極性障害(2018年)
中等度うつ病エピソード(2020年)
●服薬経験:あり
●WAIS(−III)検査経験:1回
(言語性IQ=107、動作性IQ=97)
●不登校:経験あり
●引きこもり(6ヶ月以上):経験あり
取得済み(2020年新規発行)
●自立支援医療受給者証:
取得済み(2018年新規発行)
<自身のツイッター(固定ツイート)より>
●反応性アタッチメント障害:対人不安が高め&いつまでも過緊張状態→なかなか人に心を開けない
●自閉症スペクトラム障害:自閉傾向高めでこだわりが強い&興味や関心の狭さ→人との情緒的交流が苦手
●不注意優位型ADHD→思考分散により意識が飛び飛び→集中力が弱い傾向
●神経が未発達、故に脆弱→自閉スペクトラム症(ASD)との関連性が指摘されている神経症のため、森田療法の推奨。その他、自律神経の乱れもあるため、自律神経失調症の併発疑い
●適応障害&トラウマあり→過去、高校時代に不登校を経験。以来、現在までの十数年間、対人交流にやや消極的
●私生活において、他者と交流するときには常に緊張しているので、なかなか相手と親しくなれない
→この状態でコミュニケーションを重ねると、他者に対する緊張や不安、苦手意識が蓄積されやすい→情緒的コミュニケーションの回数も年不相応に少なくなり、必然的に質も低下する。
💊メンタル疾患の処方箋💊
〜寛解・改善のために実践している事〜
・早寝早起き朝ごはん
・瞑想→30分前後推奨
・自分の気持ちを意識する
・自分最優先で行動する
・無理をしない
・行動は『習慣化』を意識する
・継続は力なり
・対人交流はできるだけ素直に
・感情も素直に表現してみる
などなど、メンタル健全化のためにいろんなことを試してます。
ぼく自身、これまで大きな病気にもかかったことがないし交通事故にあったこともないですが、案外と人生ハードモードです。アラサーの時点でここまで大変だったらこの先がとても不安です。それほどメンタルをすり減らす試練や仕打ちも経験してきましたが、もちろん、自身が抱えている心の問題が少なからず影響していることが多かったように思います。
若いながらも山あり谷ありの人生を送ってきたぼくですが、それでも、これまで自身が悩み苦しむ中でいろいろ行動にうつしたり疾患や障害についての情報を手に入れたり、それらを自分自身の状況に照らし合わせながらアウトプットやアップデートを繰り返していきなんとか現実に対処してきました。
若くてもいろんな経験をしてきたからこそ、同じような精神疾患や発達障害、愛着障害などで悩み苦しんでいる方のお役に立てることがあると思います。自身の経験談や知識も踏まえてブログで情報発信をしていきます。
ぜひ参考にしてみてください。
【コラム】ID(知的障害/知的発達障害)について解説します!
日本では、発達障害といえばASDとADHD、LSDに大別されるものですが、米国精神医学会が刊行しているDSMでは、知的障害も神経発達障害というカテゴリーでASDなどと一緒の括りですので、ここでは知的障害について取り上げていきます。
発達障害と知的障害がどのように繋がっているのかを解説します!
知的障害は、発達期※に生じ、概念的・社会的および実用的な領域における知的機能と適応機能の双方の明らかな制約によって特徴づけられる能力障害です。
※発達期:18歳までの時期
知的障害の診断
知的障害は、全般的知能の障害と、日常の適応機能の障害によって特徴づけられます。
知的機能は、一般的には知能検査により評価されます。
診断基準は、平均から2標準偏差より低いこととされ、IQ得点では65~75を下回る場合を指します。
適応機能は3つの領域について評価されます。3つの領域とは、概念的領域(記憶・言語・読字書字・数学的思考・問題解決・新規場面での判断など)、社会的領域(対人的コミュニケーション・社会的な判断など)、および実用的領域(セルフケア、金銭管理、行動管理など)です。適応機能は臨床評価および標準化された評価尺度により評価され、少なくとも1つの領域での障害が著しく、適切な行動をとるために継続的な支援が必要である場合に診断基準を満たします。
また、知的障害の重症度は上記3つの領域の状態によって、軽度・中等度・重度・最重度の4段階で特定されます。
自閉スペクトラム症はこんな障害です
こんにちは、まろんです。
今回は、神経発達症群に分類される自閉スペクトラム症について解説していきます。
自閉スペクトラム症とは
自閉スペクトラム症(自閉症スペクトラム障害、以下、ASD)とは、社交性のなさや物事へのこだわりの強さを主特性とする神経発達症群のひとつです。
ASDは、その特性ゆえに社会での生きづらさを抱えやすく、現在これといった治療法や薬もありません。同じく神経発達症群のひとつであるADHDと比べてもASD発症率は極端に低い傾向にあるため、周りに同じような仲間を探すことも難しいことが多いです。
また、合併症を併発したり、多くは二次障害を抱える場合も多いです。これらいくつもの要因が重なって当事者の社会での生きづらさを助長していると言えます。
現在国内では10万人程度のASD患者がいるといわれており、男性が女性よりも4倍の発症しやすくなっています。
「スペクトラム」はとても重要な概念です
スペクトラム(spectrum)とは日本語で「連続体」という意味です。
この概念は、ASDないしは神経発達症群のみならずあらゆる医学的な病気の話とつながってきます。
このスペクトラムの考え方がわかるとASDについてもよくわかるようになります。
この世に存在する森羅万象すべての物事は連続しており、時空間的にも一部が欠落しているということはありえません。
自閉スペクトラム症はあらゆる疾患の集合体
自閉スペクトラム症は、あらゆる疾患の集合体といわれています。
例えば、心因性(心理的な作用がはたらく性質)により心身症のひとつとされるアレキシサイミア(失感情症)やIBS(過敏性腸症候群)を発症する方もいます。
パニック障害や愛着障害、不安神経症(不安障害)との親和性も高く、社会で不適応を起こして医療機関などを受診して初めてわかるという場合も少なくありません。
自閉スペクトラム症の人が社会で行きやすくなるためにはどうすればいいの?
いまや治療薬もいくつも開発され、理解を伴った社会的認識も広がってきたADHDと比べ、ASDについての理解や治療法の確率はまだまだ研究段階だといえます。
そのため、既存の治療法の駆使して対処療法的に治療を施していくやり方が主流になっています。
とはいっても、既存のものでも十分に辛さや生きづらさを軽減できますし、その特性を活かすように考え方を柔らかくするととてつもなく生きやすくなると思います。
現在のASDの治療は、心理療法(サイコセラピー)と薬物療法がメインで、両者を組み合わせて行うこともあります。
心理療法は認知行動療法(CBT)や暴露療法(エクスポージャー)がよく実施されています。認知行動療法は、治療効果の高さが知られている今注目の心理療法で、個人や集団で行うものがあります。
薬物療法は抗うつ薬や抗不安薬、睡眠薬などの向精神薬の処方により行われます。
ASDも早期発見がよりよい生きやすさにつながる
その他、乳幼児健診など、小さいときにASDといった障害の疑いが認められれば、早い時期から療育や周りの環境調整をすることで障害特性の表出を最小限に抑えつつ二次障害の有病確率もかなり下げることが可能となります。
このことはASDに限ったことではありませんが、とくにASDは複数疾患の集合体だといえことを考慮すると、早め早めの対策が後々の成果に大きく結びつきます。
最後まで読んでくださりありがとうございました。
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読み書き計算が難しい!SLD(限局性学習障害)について徹底解説します!
いきなりですが、問題です!
次の計算をせよ。
【@&4↓↓¿(_/-(·+®[¢"'''{÷⁈∆√π›⁇⁇√×⁈π√⁇¤√π±】
.....何?!この意味不明な計算式は?!
こんなの計算できませんよね(笑)
まず読めませんよね(笑)
はい、こんなのを解くのは不可能です(笑)
ではお次はどうでしょう?
【たはやのたさらてすそゆはまてはりははてひそにやのぬはひてきてひねなくこのなそははそひこる】
やっぱり無理(笑)
一つ一つのひらがなは発音できるけど、文章として見ると何言ってるのかさっぱり。
そりゃ読めるわけ無いですよね。
それなら最後!これはどうだ?
【5+6−9×7÷1】【ブログ見てくれてありがとう】
あら不思議。どっちも理解できる。。。(笑)
そりゃそうですね。
これは義務教育時代に教科として習った人なら誰でもわかるよ!
と思いますよね?
ここで今回のテーマ、SLD(限局性学習障害)について解説していきます。
SLDは読み書き計算が困難な状態にある発達障害のタイプです。
最初、意味不明な記号やひらがなの羅列を見せましたが、あれはもしかしたらSLDの人たちには数字や文字があんな風に見えているのかもしれないということをお伝えしたかったのです。
つまり、みんなが読んで書いて計算して理解できているものをSLDの人々は理解することが難しいのです。
読み書き計算が困難であることで周りとの能力の差を感じ、場合によってはメンタルに不調をきたすことにもなりかねません。
そこで今回、SLDについて特徴や日常生活での対策などを現在の知見をもとに解説していきます。
【目次】
●SLD(限局性学習障害)とは?
限局性学習障害は、全般的な知的能力の発達に遅れはないのに、ある分野に限って著しく学習が困難な障害です。そのために学業や職業、日常生活などに大きな支障をきたします。
限局性学習障害は、
○知的能力障害群
○視力、聴力の障害
○その他精神/神経疾患
などではうまく説明できない場合に診断されます。
アメリカ精神医学会刊行のDSMでは、限局性学習障害は3つのタイプに分けられます。
読字の障害
○単語の理解が困難
○文章を読むのが遅い
○文章を読んで理解することの困難
○文字をつづることも困難
○単語と発音の組み合わせの理解が困難
○正しい発音の困難
書字表出※の障害
※書字表出:言葉の理解、考えを表現すること。
○文字のつづりを間違える
○文法や句読点を理解できない
○手書き文字が下手
○単純な文法を間違える
○文末に「。」をつけることを忘れる
読字の障害と併存することも多々あります。
算数の障害
○数字を読んだり覚えたりすることが困難
○四則演算が困難
○計算は遅く不正確
読字や書字の障害を伴う場合もあります。
●SLDになる原因
全体的なSLDの原因として以下のものが挙げられます。
◯遺伝
○胎児のときなどに脳損傷を負う
○神経疾患がある
また、
○母親の妊娠中におけるアルコール摂取や薬物使用なども影響として考えられています。
読みの障害について
○脳性まひやてんかん
○発達早期における長期間の低栄養状態
書字表出の障害について
○読字障害と言語症の合併
○遺伝
算数の障害について
○教育の量や質
○その他遺伝、発達、認知、情動、社会経済的要因など
●症状改善や支援のあり方
読字の障害
語音とつづりの関係に重点を置く特別支援が必要とされます。
書字表出の障害
綴字や文を書くことの直接的な練習と同時に、文法の復讐を含む特別支援が必要とされます。
算数の障害
基本的な計算の能力を改善するための特別支援が必要とされます。
ここで大切なことは、しっかり行き届いた支援がなされれば、予後は良くなることも多々あるんです!
これは朗報ですね!
ちょっと余談ですが、現在の日本の教育システムは非効率すぎると思うので、そこらへんもこれから教育というものの貴重さが再認識されてきたなら、もう少しこのSLDの症状についても緩和、改善できたりするのかもしれません。